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【読書記録】TOEIC600点でも!自閉の子が主人公『RAIN REIGN』

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児童書売り場で偶然見かけて、表紙の雰囲気に惹かれて手に取ってみた『RAIN REIGN』について紹介します。この本は、アメリカの新聞社であるNew York Timesの Best Sellerとして選ばれている人気の本です。主人公は、小学5年生の高機能自閉症を持った女の子です。

『Rain Reign』の概要

タイトル:Rain Reign

著者:Ann M. Martin

出版社:Square Fish

対象年齢:9~12歳

『Rain Reign』の難易度

序盤から「homonym(同音異義語)」など、私にとってなじみのない単語が出てきてやや戸惑いましたが、全体を通して文章が平易でとても理解しやすかったです。ストーリーも分かりやすくて、一切困ることなく最後まで読み通すことができました。200ページ以上ある作品でしたが、TOEIC600点台の私がストレスなく気軽に読むことができる作品でした。

『Rain Reign』の感想

Homonym(同音異義語)が大好きで、新しいHomonymを見つけてはノートに記録していくことを趣味としている少女、Roseが主人公です。彼女は高機能自閉症と診断されています。ある雨の夜、父親が首輪のない犬を見つけて連れてきて、Roseの家で一緒に暮らし始めることになりました。犬のRainとRoseとの温かな暮らしがスタートしますが、ある台風の日をきっかけに、生活が急変してしまいます。

父親が未熟なためにRoseの暮らしは厳しいものがありますが、Uncle Weldon(父親の弟)がRoseのよき理解者となってサポートしてくれているのが救いだと感じました。犬のRainとのおだやかな暮らしは台風を境に急展開しますが、その後もおじさんのサポートは絶大で、Roseを変わることなく見守り助け続けてくれていました。

何か大きなトラブルに出遭っても、自分の信じた道を淡々と進み続けるRoseの強さとまっすぐさがとても眩しく感じます。まっすぐ歩き続けるRoseに魅了されながら、この本を読み終えることができました。

『Rain Reign』はどんな人におすすめ?

  • 犬が好きな方
  • 動物の物語が好きな方
  • 主人公が高機能自閉症の物語に興味のある方

主人公Roseの好みや考え方・振舞い方には、あちこちに自閉症らしさが表現されていました。そんな高機能自閉症で魅力的なRoseの物語に興味を持った方には、ぜひともトライしてもらいたい作品です。また、ペットのRainとRoseとの絆も心温まるものを感じました。動物のストーリーが好きな方は、とても楽しめるのではないでしょうか。