面白い洋書の絵本『Amelia Bedelia』
アメリカに移住したばかりのころ、子どもたちと一緒にたくさんの英語の絵本を読みました。その中で、うちの子どもたちがとても気に入っていたのが、Amelia Bedeliaシリーズです。お手伝いさんとして雇われている主人公のアメリア・べデリアのが、様々な勘違いや失敗を繰り広げるのですが、その様子がかなり面白おかしく描かれています。
今日は、絵本『Amelia Bedelia』について、紹介したいと思います。
- 『Amelia Bedelia』の概要
- 『Amelia Bedelia』の難易度
- 『Amelia Bedelia』の感想
- 『Amelia Bedelia』はどんな人におすすめ?
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『Amelia Bedelia』の概要
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タイトル: Amelia Bedelia
著者: Peggy Parish
出版社: HARPER COLLINS
『Amelia Bedelia』の難易度
「アメリアべデリアシリーズ」は子ども向けの絵本で文字数も少なく、一見簡単そうに見えます。今の私ならば気軽に読めますが、アメリカで暮らし始めたころには意外と読むのに苦労しました。
まず、この本には、学校英語では出会わないような英単語がたくさん登場してきます。そこで、辞書を頻繁に引くことになりました。
さらにこの本は、海外から働きに来た英語の苦手な女性(Ameria Bedelia)が主人公で、英単語の意味を取り違えることで混乱を巻き起こしていきます。そこで、読者が英単語の様々な意味をしっかり理解していないと、主人公のミスを正しく理解することができません。
絵本は侮れないぞ、高校英語の教科書より難しいかも、と思ったりしました。
『Amelia Bedelia』の感想
かわいらしいイラストのアメリア・べデリアが、とんちんかんな行動を大真面目にやり遂げるところがかなり面白いです。
家政婦としての仕事の1日目、彼女はロジャーさんのメモを元に仕事に取り掛かるのですが、彼女には英文を正しく読み取れません。
「Dust the furniture.」と書かれているのを見て、彼女は「私の家ではほこりを取り除くのに、なんて変なことを書いてあるのかしら」と驚きます。
「dust」には、①「ほこりを払う」という意味と、②「(粉を)振りかける」という意味があるのですが、アメリアべデリアは②の意味で理解してしまったのです。そこで、おしろいを部屋の家具にたっぷりまき散らしたのでした。。。
これはほんの一例で、彼女はこの1日に数多くの失敗をやらかしますが、大真面目な顔をした大ふざけっぷりが愉快で、とても楽しく読めました。
『Amelia Bedelia』はどんな人におすすめ?
- 英語を学びたいお子さま
- 手軽に読めて笑える洋書に興味のある方
この本は、アメリカに住む子どもたちにとても人気がありますので、英語に興味を持ったお子様にはピッタリの絵本です。また、洋書にチャレンジするのはまだ不安だという大人の方でも、気軽に遊び感覚で読んでみるのに良い本だと思います。64ページで文字もスカスカなので、途中であきらめることなく読み通すことができるはずです。
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