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【読書記録】思春期とストレスと腹痛と…Raina『Guts』

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人気のグラフィックノベル作家、Raina Telgemeierさんの最新作である『Guts』を読みました。

作者の体験談をもとに書かれた『Guts』はとてもリアルで、思春期の頃の難しさを思い出させてくれました。今回は、この『Guts』について、紹介していきます。

『Guts』の概要

タイトル:Guts

筆者:Raina Telgemeier

出版社:Graphix

 作者のRaina氏は、数多くのグラフィックノベルを出版している人気作家です。カラー漫画で、幼少期の体験を描いた作品が大人気になっています。うちの娘は英語の本を読むのを嫌いますが、Rainaさんの作品は自分から進んで読んでいます。

ちなみに、GUTSは、内臓という意味らしいです。主人公のRainaがふとしたことから、吐き気、腹痛、下痢に悩まされるようになります。精神的な理由からくる彼女の過敏性腸症候群(IBS)と、それにまつわる彼女の生活、克服するまでを描いたお話でした。

『Guts』の難易度

とても読みやすい本です。2時間程度で読み切ることができました。どうしても気になった時に3回くらい辞書を引きましたが、ほとんどは絵と流れを見て理解することができました。

『Guts』の感想

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Rainaは小学4年生のある晩、突然ひどい吐き気に襲われ、一晩中吐き続けることになります。病院に行っても「Healthy as a horse!」と医者に言われ、体に原因は見つかりません。体調不良で授業にも集中できないし、みんなの前で発表をする場面ではお腹を壊しトイレに駆け込むことに。。。そんなこんなで、彼女はセラピーを受けるようになります。

体には異常がないのに下痢や便秘、吐き気などが続いている、過敏性腸症候群にかかってしまった主人公の苦悩の日々が、とても素直に描かれています。

学校でのトラブルや、家の中にホッとできる空間がないことなど、主人公の追い詰められた気持ちと吐き気との連動が、見ていて伝わってきます。

Rainaさんの描く子ども時代の出来事・心はとっても鮮やかで、引き込まれて読むことができました。Puberty(思春期)を描くのが本当に上手だと思います。

www.tadanomyomyo.net

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ちなみに、上記の『Smile』と『Sisters』もおすすめです。

まとめ

以上、Raina Telgemeierさんの『Guts』について、感想をまとめてみました。すぐに読み終えることができるので、ボリュームを求める方にはもの足りないかもしれませんが、子ども向けの本の割には大人も楽しめる内容ですので、一度手に取ってみてもよいかもしれません。